関西電力、デジタル発電所の運転・保守にAI活用 米Open AIと連携

Open AIと連携し、生成AI活用事例の創出・展開を図る。画像はイメージです

Open AIと連携し、生成AI活用事例の創出・展開を図る。画像はイメージです

関西電力(大阪府大阪市)は6月17日、米Open AIと、生成AI活用を通じたDX推進に関する連携を開始したと発表した。Open AIが開発した「ChatGPT」などを活用し、DXの取り組みを飛躍的にスピードアップさせる。

人材育成から火力発電所のデジタル化などDX推進にAIを活用

関西電力の計画では、まずOpen AIが提供する企業向け生成AIサービス「ChatGPT Enterprise」を社内のDX推進を担う人材を中心に導入し、抜本的な業務改革を行う。また生成AI活用事例の創出・展開に向け、DX専業会社のK4 Digital(大阪府大阪市)内にAI専門家チーム「Open AI Coe」を設置し、DX推進体制を強化する。

さらに、今後は火力発電事業において、データに基づきシームレスに運転・発電計画・保全業務が連携される発電所、いわゆる「デジタル発電所」の実現に向けた運転・保全業務に加え、営業スタイルの変革や意思決定支援などにAIを活用していく方針だ。

関西電力のDXビジョン(出所:関西電力)

関西電力のDXビジョン(出所:関西電力)

「Open AIとの連携は、DXビジョン実現に向けた重要な一歩となる」

関西電力グループは、2030年頃までにAIによる破壊的なイノベーション「AI産業革命」が到来することを想定し、2030年のDXビジョンとその実現に向けたロードマップを策定している。

同社代表執行役社長の森 望氏は、「Open AIとの連携は、DXビジョン実現に向けた重要な一歩である」とし、「今後は同社との連携を通じ、業務効率の向上やエネルギーインフラの次世代化、デジタル技術を活用した新たな価値創出を目指す」とコメント。Open AI JAPAN合同会社代表執行役社長の長﨑 忠雄氏は「公共インフラという社会に不可欠な分野において、生成AIを活用し日本のDXを加速させるこの取り組みは、イノベーションと責任ある技術活用の両立を体現するもの」と述べた。

記事出所: 『環境ビジネスオンライン』 2025年6月19日出典

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