第7回脱炭素先行地域、10月に募集開始 新たな先進性・モデル性を重視

画像はイメージです

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環境省は7月8日、第7回「脱炭素先行地域」の開催スケジュールを発表した。募集期間は10月6日から10月15日まで。2026年冬には、選ばれた自治体とその取り組みを公表する。

脱炭素先行地域の選定にあたっては、全国の地域脱炭素の先行例・模範として、「脱炭素ドミノ」の起点になり得るかという観点を評価。これまで以上に新たな先進性・モデル性を重視する。

新たな先進性・モデル性の打ち出しを

「地球温暖化対策計画」では、2025年度までに、少なくとも100カ所の脱炭素先行地域を選定することとしている。これまでに6回の募集を行い、選定された88地域において、地域課題と脱炭素の同時解決に向けた多様な取り組みが実施されている。

一方で、選定地域が増えるにつれ、さまざまな「先行事例」の要素がいわば「先取り」されており、今後、新たに選定される脱炭素先行地域は、既選定提案を分析の上で、これまで以上に新たな先進性・モデル性の打ち出しが求められている。

脱炭素先行地域の選定にあたっては、全国の地域脱炭素の先行例・模範としての先進性・モデル性のほか、地域脱炭素ロードマップなどを踏まえた地域経済循環への貢献や事業性、脱炭素先行地域に相応しい再エネ導入量や当該地域のある地方公共団体での再エネ発電量の割合などの観点で評価を行い、地域の課題解決と脱炭素を同時実現して地方創生にも貢献する提案を選定する。

また、取り組みの横展開に向けて、脱炭素先行地域の範囲を超えて活動する都道府県・地域金融機関・地域の中核企業・教育機関などを巻き込み、地域の脱炭素を推進するための基盤を構築できるかもポイントとなる。

具体的には、以下7つの観点に基づき評価する。

  1. 先進性・モデル性
  2. 地域経済循環への貢献
  3. 事業性
  4. 取り組みの規模・効果と電力需要における自家消費率・地産地消率
  5. 再エネ設備の導入量およびその確実性
  6. 需要家・供給事業者・関係者との合意形成
  7. 地域の将来ビジョンとの整合性

第5回は9件、第6回は7件を選定

第5回の選定では、9件が選定された。福岡市は、ペロブスカイト太陽電池を中心とした脱炭素化推進プロジェクトに取り組む。五島市では、地域新電力がダイナミックプライシングを活用した再エネメニューを創設するとともに新設する地域アグリゲータがデマンドレスポンスを行い系統混雑緩和に貢献する取り組みを実施する。

第6回の選定では7件を選出。米沢市・飯豊町は米沢牛のサプライチェーン全体で脱炭素化を進めている。

【参考】

記事出所: 『環境ビジネスオンライン』 2025年7月10日出典

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