ブックオフの廃棄CD・DVDから生活雑貨、環境意識高い顧客に向け販売

CDプラ商品のサステナブル名刺ケース(出所:ブックオフグループホールディングス)

CDプラ商品のサステナブル名刺ケース(出所:ブックオフグループホールディングス)

ブックオフコーポレーション(神奈川県相模原市)は5月14日、BOOKOFF店舗で廃棄予定となったCD・DVDをリサイクルした資材で製造した「CDプラスチック」商品を、Gab(東京都渋谷区)が運営する「エシカルな暮らし」店舗とECサイトで販売開始したと発表した。商品製作背景の発信や商品別顧客ニーズレポートに取り組む同店でサステナブル・エシカル商品を展開し、環境問題への関心が高い層への販売を促進する。

手放したCD・DVDを日常で使用するアイテムとして循環

今回、発売した商品の一例は、以下の通り。

  • バケット:CDプラ再生ポリプロピレン(DVDケース)100%で製造。原料におけるCO2排出量抑制効果は82.6%。
  • CDプラ サステナブル名刺ケース:上蓋の天板に再生ポリカーボネート(CD・DVDのディスク)を70%配合。原料におけるCO2排出量の抑制効果は88.1%。
「CDプラスチック」商品のバケット(出所:ブックオフグループホールディングス)

「CDプラスチック」商品のバケット(出所:ブックオフグループホールディングス)

エシカルな商品に関心がある顧客の意見を反映し、今後もCDプラ商品を改良

ブックオフグループのCD・DVD買取実績は年間2400万枚。そのうち、値段がつかないが引き取ったり、一定期間販売後に処分されたりするものが年間1700tに上るという。

CD・DVDは、「ポリスチレン」「ポリプロピレン」「ポリカーボネート」の3種類のプラスチック製の部材の組合せでできている。これらを、自社で素材別に分別・破砕し、リペレットし、再生プラスチック素材を開発。オリジナル商品「CDプラ」に活用した。

顧客とリユース・リサイクルや循環型社会について考えるきっかけを創出

ブックオフはこれまでCDプラを使用したデザイン商品を自社で製作し、一部BOOKOFF店舗で販売していたが、今回、他社の常設店やECサイトなどで販売することで、サステナブル・エシカルな商品に関心がある層に対して広く販売を促進していく考えだ。

今回取り扱いを開始した「エシカルな暮らし LAB」(有楽町マルイ6階/同・千代田区)とECサイト「エシカルな暮らしオンラインストア」は、店舗やSNSでの商品製作背景の発信、商品別の顧客ニーズのレポートを行っており、顧客へCDプラが誕生する背景への理解を促し、リユース・リサイクルや循環型社会について考えるきっかけの創出も狙う。

さらに、「エシカルな暮らし」とのシナジーでさらに商品価値を高め、顧客の声を参考にしながら取り扱い商品・販売チャネルを拡大し、CD・DVDを日常で使用するアイテムとして循環させ、より生活を豊かにするサステナブルな価値を提供していく。

有楽町マルイ「エシカルな暮らし LAB」店舗の様子(出所:ブックオフグループホールディングス)

有楽町マルイ「エシカルな暮らし LAB」店舗の様子(出所:ブックオフグループホールディングス)

記事出所: 『環境ビジネスオンライン』 2025年5月20日出典

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