コスモ石油マーケティング、都「国産SAF利用促進事業」に採択

画像はイメージです

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東京都は5月7日、羽田空港で航空会社に国産SAFを供給する都内事業者に対し、海外産SAFとの供給価格の差を助成する「国産SAF利用促進事業」の第1号に、コスモ石油マーケティング(東京都港区)を採択したと発表した。国産SAFの利用促進に向けた助成事業は全国の自治体では初めて。

1リットルにつき100円助成、対象は250万リットル

コスモ石油マーケティングへの補助金額は1リットルにつき100円、補助数量は250万リットル。支援期間は、交付決定日から2026年3月31日までとなる。

事業で採択した国産SAFの一部は、「Fry to Fly Project」により、家庭や店舗などで発生する廃食油を回収し原料とする。同プロジェクトは、廃食用油という国内資源を原料とするSAFで、航空機が飛ぶ世界の実現を目指すもので、日揮ホールディングス(日揮HD/神奈川県横浜市)らが主体となって2023年に開始した。都も参画している。コスモ石油マーケティングは2025年度から、SAFFAIRE SKY ENERGY(神奈川県横浜市)が製造するSAFの供給を手がけている。

「Fry to Fly Project」のシンボル(出所:日揮ホールディングス)

「Fry to Fly Project」のシンボル(出所:日揮ホールディングス)

SAF普及に向け、都は供給網構築を後押し

国は、2030年時点の日本エアラインによる燃料使用量の10%をSAFに置き換えるという目標を掲げる。都においても、「2050東京戦略」において、SAF普及促進の方針を示しており、今回の事業もその一環である。

事業スキーム(出所:東京都)

事業スキーム(出所:東京都)

また、都は2024年に、国産SAFの導入・普及を目指す有志団体「ACT FOR SKY」に行政で初めて加盟した。SAF普及に向けては、原料となる廃食油を家庭などから回収するキャンペーンを展開するとともに、SAF製造に関する新たなサプライチェーン構築を後押しするため、イトーヨーカ堂(東京都品川区)や日揮HDらと廃食用油回収促進事業を展開している。回収された廃食油は、大阪に完成した大規模製造所にてSAFに精製後、羽田空港などの国内空港でに使用される。

【参考】

記事出所: 『環境ビジネスオンライン』 2025年5月14日出典

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