最近の火事は電気火災!!
火事といえばたばこやコンロが原因と思いがちですが、近年、電気器具類を発火源とする住宅火災が増加しています。また、地震発生時の火災でも、停電から復旧する際に起こる『通電火災』などの電気関係が原因となるものが過半数です。
自宅が火災になるなんて想像もしていない方が多いのではないでしょうか。少しの手間と費用だけで、大切なものは守れます。この機会に改めて考えてみませんか?
■令和3年に「電気器具類」が「こんろ」を逆転

「電気器具類」が出火原因の第1位

地震による火災の過半数は電気火災

住宅での電気火災の事例
充電式電池・リチウム電池
・暖房機器で温められる
・落とした衝撃
・水没など
電子レンジ
・アルミ包装など金属の加熱
・食品の加熱しすぎなど
プラグ・コード類
・折れ曲がり
・差し込み不足
・タコ足配線
・ケーブルの束ねる・巻きつける など
地震による電気火災(通電火災)の事例
・倒れた家具の下敷きになり損傷した配線などに再通電
・落下したカーテンや洗濯物などの可燃物がヒーターに触れた状態で再通電
・倒れたヒーターや照明器具が可燃物に触れた状態で通電
・上記が発生した際、住人が避難していて、出火時の初期消火が行えないおそれがあります。
住宅防火 命を守る10のポイント 4つの習慣 6つの対策

住宅火災から命を守る4つの習慣
1,寝たばこは絶対にしない、させない!!
2,ストーブの周りに燃えやすい物を置かない
3,コンロを使う時は火のそばを離れない
4,コンセントはほこりを清掃し、不必要なプラグは抜いておく
住宅火災から命を守る6つの対策
1,火災の発生を防ぐために、ストーブやコンロなどは安全装置の付いた機器を使用する
2,火災の早期発見のために、住宅火災警報器を定期的に点検し、10年を目安に交換する
3,火災の拡大を防ぐために、部屋を整理整頓し、寝具・衣類およびカーテンは防炎品を使用する
4,火災を小さいうちに消すために、消火器などを設置し、使い方を確認しておく
5,お年寄りや体の不自由な人は、避難経路と避難方法を常に確保し、備えておく
6,防火防災訓練への参加、戸別訪問などにより、地域ぐるみの防火対策を行う
地震による電気火災は感震ブレーカーで予防!
感電ブレーカーとは、地震を感知すると自動でブレーカーをおとして電気を止める装置です。
全国の普及率は約5%
代表的な感震ブレーカー
【コンセントタイプ】
コンセントにつないだ機器への給電を遮断
価格 5,000円~2万円
コンセントに差し込むだけの物と、電気工事が必要なものがある。
【簡易タイプ】
バネやおもりで物理的にブレーカーを落とすタイプ。
価格 3,000円~4,000円
【その他、分電盤タイプなどがございます】
どこで売っているの?
家電量販店やホームセンターなどで買う事ができ、取り付けサービスをおこなっている所もあります。
また、設置費用の補助を行っている市町村もあるので、『感震ブレーカー 補助 OO市町村などで検索をして
いただくか、お住いの市町村お問い合わせください。
住宅用火災警報器点検していますか?
ボタンを押す、またはひもをひいて作動確認をします。
定期的に点検し、警報音を確認しておきましょう。

正常な場合
正常をお知らせするメッセージまたは火災警報音が鳴ります。

音が鳴らない場合
電池がきちんとセットされているか、ご確認ください。
※それでもならない場合は電池切れか、機器本体の故障です。取扱説明書をご覧ください。
万が一、火災に遭ってしまったら・・・
①とにかく早く知らせる
小さな火や煙をみつけたときは『火事だー!!』と大声で周りの人に知らせてください。家族や近所の人に
119番通報や消火の助けを求めてください。119番通報をして、うまく伝えらるか不安でも、消防職員が丁寧に
聞き取りするので、落ち着いて答えるだけで大丈夫です。
②早く消化する
火災は一般的に『空気(酸素)』『燃えるもの』『高い温度』の3条件が揃った時に発生します。燃えにくい物をかぶせて空気を遮断したり、火の周りから燃えるものを取り去ったりすれば、燃え広がらずに済みます。

③早く逃げる
天井に火が届いたら、とにかく早く逃げてください。
火災で最も恐ろしいのは煙です。吸い込むと一酸化炭素中毒で意識を失い、命を落とします。家族に大声で非難を促し、濡らしたタオル、ハンカチで口や鼻をおさえ、煙に巻かれたら姿勢を低くして速やかに避難しましょう。いったん建物の外へ出たら、絶対に中に戻らないでください。
このようなイメージを日常的に持ちながら、常日頃火災発生時には速やかに行動できるようにしておきましょう。
出典:ちば県民だより 2025年3月号より